調査ボーリングについて

調査部のOです。種々の地質調査に携わっております。

調査場所への立入では、発注者様のみならず地元の方々にも日頃何かとお世話になることも多く、この場で厚く御礼申し上げます。

弊社では地質調査として地盤の構成や分布、特性等について調べる業務を行っております。例えば建物や土木構造物の建設計画に当たり、計画場所の地盤を調べる仕事をしております。また地すべりや斜面崩壊といった自然災害に関わり、地形・地質・地下水等に関する調査を行っております。

地質調査には様々な方法があります。それらの中から、今回は調査ボーリングと標準貫入試験について紹介の機会とさせていただきたいと思います。

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【調査ボーリング】

調査ボーリングは地質調査で広く行われています。実施内容は円筒状のドリル(ビット)で地盤を回転掘削し、孔を掘り進めます。このとき地盤を構成する土や岩をサンプル(ボーリングコア)として採取することができます。

地盤を真下(鉛直下方)に掘削する場合には、ボーリングコアの採取のほか、ボーリング孔内で地下水位の測定を行うことができます。

写真1.調査ボーリング掘削機材

写真中①のコアバレルを先端として孔を掘削します。掘り進める孔の深さに応じ、②ロッドを必要な本数分連結していきます。

調査ボーリングでは、エンジンを動力としたボーリングマシンを使用するのが一般的です。

写真2.ボーリングマシンによる掘削例

ビット(刃)を先端としてコアバレル、ロッドを取付け、これらを回転することで地盤を掘削、孔を掘り進めます。孔が深くなるのに合わせ、ロッドを足していきます。

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【標準貫入試験】

標準貫入試験はボーリング孔で行われる基本的な調査方法の一つです。調査ボーリングを行う際に組み合わせで実施されることが多い試験です。

試験作業の概要は、鉛直下方向に掘削されたボーリング孔底において、サンプラーという管形状の機材を地盤に貫入させるものとなります。貫入は地上において重さ63.5kgのハンマーを0.76mの高さから自由落下させることで打撃を与えることで行います。このときハンマーの打撃回数を計測します。また貫入によりサンプラー内に地盤のサンプルが採取されます。

計測した打撃回数は地盤の状態を評価するための目安に用いられます。

写真3.標準貫入試験の機材

試験前にサンプラーを孔底に据え置きます。孔の深さに応じ、必要な本数、ロッドをサンプラーに連結していきます。

写真4.標準貫入試験作業概況

ハンマーでロッドへの打撃を繰返し、孔底のサンプラーを地盤内に所定の長さ、又は規定回数分、貫入させます。

写真5.標準貫入試験後に分解したサンプラー

試験時にサンプラーを地盤(孔底)に貫入させることでサンプル(試料)が採取できます。

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【ボーリングコアの採取】

調査ボーリングで採取したボーリングコアや標準貫入試験で採取した試料は標本としてコア箱に収納します。

弊社がこれまで携わった調査ボーリングから、ボーリングコアのいくつかを以下に掲載します。

写真6.八ヶ岳の東側縁辺で行った調査ボーリングのコア

八ヶ岳の噴火で生じた火山灰や火山礫が堆積、固結して岩盤となったものです。

写真7.長野県東部、秩父山地の渓谷内で行った調査ボーリングのコア

かつて海洋底にあった堆積物が岩層となったものです。

写真8.長野県中部、犀川流域の山間地で行った調査ボーリングのコア

泥岩層から採取したボーリングコアです。

写真9.長野県南部、伊那谷周囲の丘陵地で行った調査ボーリングのコア

花崗岩類に分類されるものとなります。

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