測量部のYです。
今回は弊社所有のGNSS測量機紹介です。
| GNSSとはGlobal Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)の略称で 人工衛星を利用した測位システム(GNSS)を用いて、地球上の位置を正確に測定する測量技術のことです。 |
弊社ではニコン・トリンブル NetR9を使用しています。
GNSS測量では、スタティック法とVRS方式(ネットワーク型RTK-GNSS測位)を行っています。
スタティック法
GNSS測量機を三脚で観測点(複数の既知点と新点)に据え、長時間の連続観測(30~120分)の観測を行う測量方法で、主にGNSSによる基準点測量に使用されます。
この測量方法は、設置したすべてのGNSS測量機で同じ衛星4個以上の電波を長時間同時観測することで、高い精度の測量が可能です。求められる精度によって観測時間が変わり、120分以上なら1級~2級基準点の精度、60分以上なら2級~4級基準点の精度を確保できます。

VRS方式(ネットワーク型RTK-GNSS測位)
基地局を使用せず、移動局のGNSS測量機1台で測量が可能な手法。
本来計測に必要な基地局の代わりに、ネットワーク型GNSS補正データ配信サービス(ジェノバ社等)から取得した仮想基準点データを使用して測量を行います。
GNSS補正データ配信サービスとの通信は、携帯電話やWi-Fiルーターを経由してインターネット接続します。無線機能を使用しないことから無線免許や総務省への届け出が不要で、レンタルしたGNSS測量機でもVRS方式のGNSS測量を行うことができます。

業務内容によって観測方法が変わりますがどちらかの観測方法で基準点を現場に作り、
その後の地形測量や路線測量、用地測量などの作業に繋がっています。
